園長からご挨拶

子どもたちは、生まれながらにしていろいろな可能性を秘めています。植物に例えれば、見たこともない綺麗な花を咲かせたり、大木となり鳥や昆虫が休める空間を与えたり、強風の際にしなやかに受け流す竹のようになるかもしれません。しかし、根っこがしっかりと大地をとらえ、栄養を十分に取り入れなければ、枯れて倒れてしまいます。

乳幼児期は、その「根っこ」を育む時期だと思います。勝ち負けを体感することで、「優越感」「劣等感」「競争心」「相手を思いやる気持ち」が芽生えます。一人でできないことを友だちと相談し、考え、協力し合うことで、「コミュニケーション能力」「思考力」「協調性」「忍耐力」が育まれます。屋外での遊びや家庭ではできない経験をすることで、「体力」「好奇心」「想像力」が身につきます。

大阪府下最大級の広い園庭でおもいっきり走り、四季折々の草木や虫を見つけたり、大型遊具でダイナミックに遊んだり、フレンドファームでは旬の野菜を育て食することで感謝の気持ちや「もったいない」という考えを理解します。特別保育では、体幹を鍛えてすべての運動の基礎を作り、英語教育ではネイティブスピーカーの発音によりヒアリング力を身につけ、身体を動かしながら楽しく英語に触れ、茶道では所作を学び、日本の伝統文化を知るきっかけになります。

通常保育でも、教育目標の「心・知・体」を基に、子どもの「やりたい」というつぶやきを拾い、子ども達と職員が話し合い、実現するまでの過程(プロセス)を重視しながら進めていきます。

先の見えない10年後、20年後の世界で活躍する子ども達が、より自分らしく、素直に、前向きに自信を持って歩んでいけるよう、ご家庭の皆様と共に、羅針盤のような存在になりたいと考えます。

学校法人誠優学園 フレンド幼稚園
園長 小浪 利夫