「子どもの行動には理由がある。」
このフレーズをお聞きになったことがある方もいらっしゃると思います。
子どもは大人が予測できない行動をすることがあります。大人からすると、「なぜ?」と思うかもしれませんが、その行動には必ず理由があると私も思います。
例えば、園庭で石を投げている子どもがいます。皆さんはどのような声掛けをしますか?「危ないからやめようね。」でしょうか?
確かに危険な行動だと思います。ただ、子どもは、悪意をもって石をなげているのでしょうか?もしかすると投げた石がどのように飛び跳ねるかを観察しているかもしれません。もしくは、石が色々なものに当たる音の違いに興味があるのかもしれません。
頭ごなしに行動をやめさせるのではなく、なぜそのような行動をするか探ってみることが大事だと思います。そこには、子どもの知りたいという探求心があると思います。
子ども達の日常は日々新しい事が起こります。その時に「知りたい!」「試したい!」という意欲が沸きます。その意欲・興味・関心を少しでも大人が理解することで声掛けが変わると思います。
「どうして石を投げてるの?」と理解することから始めてみる。そして、「だったら、石を投げる以外でどうしたらその体験ができるかな?」など問いかけてみるのはいかがでしょうか。その問いに子どもは「こうすれば」という創意工夫をし始めます。その次に「やってみたい」という好奇心が起こります。行動し失敗しそうなときは、「できるかも」と諦めない気持ちが芽生えます。
そのように子どもの行動に常に「どうして?」という問いを投げかけ、子ども自身が創意工夫し、チャレンジすることが大事です。結果をどうあれ、自分で一生懸命取り組んだ体験が子どもの今後に大きな影響を及ばします。
フレンド幼稚園では、「体験こそ子どもの最大の教師」を大切にしています。
フレンドファームでの農業体験、ご家庭では出来ないボディペインティングなどのダイナミックな遊び、大人数だからこそ出来る活動、日本や世界の様々な文化伝統行事などやフレンド幼稚園の園児しかいない大きな園庭での植物・昆虫探索や大型遊具での遊びが体験できます。
そしてフレンド幼稚園が特に力を入れているのが子どもの「つぶやき・興味・関心」発信の企画活動です。子どものつぶやきを保育者が拾い、子ども達と向き合い話し合い実現する活動です。既に様々な活動が実現していますがこれからも大人が予測できない活動が行われることでしょう。そのような体験ができるのは今しかないと思います。
学校法人誠優学園 フレンド幼稚園
園長 小浪 利夫